高校中退後のその後の選択や進路選び!逆転するための4つの進路
高校中退の理由は様々です、僕自身も高校1年始まってまだ3ヶ月といった時に高校を中退してしまいました。
僕の場合は校風が合わなかった他の生徒たちとの距離感の違いでした。
高校を中退しこの先どうすればいいか分からない人は多いでしょう。
中には「死にたい」と絶望している人も多いかもしれません。当時の僕もそれくらい周りが見えなくなっていました。
今高校中退して悩んでいる方へ、高校中退してもやり直す道はあります。それどころか努力次第では高校中退からの大逆転も可能です。10代の可能性は無限大です!
この記事がこれから高校を中退した方が進むべき進路の手助けになればと思います。
高校中退は中卒扱い!中卒の割合はたった2%

はぁー、高校中退しちゃった…。これからどうしよう。就職でも目指すかな…

ちょっと待って!本当にそれでいいの?高校中退は中卒扱いになるのは知ってる?
そうなんです、残念なことに高校を途中退学してしまうと最終学歴は「中卒」となります。
文部科学省の統計によると、中卒の割合はなんとたった2%!98%の人は高校に進学し卒業します。
さらに高校を卒業したひとの7割が大学や専門学校に進むのが一般的となっています。
最終学歴中卒の人の割合はごくわずかで少数の人間となるんです。就職しようにも就職できない厳しい現実が待ち構えています。
ほとんどの人間が高卒以上の学歴ですし、企業としては中卒の場合だと何か問題があるんじゃないか?と思われても仕方がないんです。
現代社会の中では中卒というだけでかなりのハンディキャップを背負うことになります。

それだけじゃないわ、他にもデメリットがあるの
中卒の場合就職以外にも様々な困難が待ち構えていますので注意が必要です。以下がそのデメリットとなります。
高校中退・中卒のデメリットまとめ
中卒、高校中退は就職が難しい
先ほど説明したように、企業への正社員への就職が困難になり就職先の選択肢狭くなります。
一番の問題点は多くの企業が高卒もしくは大卒の募集を最低条件として記載していることです。中卒では応募資格すら与えられません。
資格取得が限定される
高校中退をした人の中には資格取得をしようとする人もいるかもしれません。
ですが、資格取得も同様で、高卒以上、大卒以上などの制限があるものもあります。
資格を取っても中卒がネックとなり、仕事に就けない事もあります。日本の学歴社会の現状は厳しいです。
社会的ステータスが低い
人にもよりますが、中卒という理由だけで馬鹿にする輩が存在します。
恋愛や結婚の面でも相手の親が許してくれなかったりと中卒が不利に働くケースも稀にあります。
このまま放置すると・・・
ニートや引きこもりの多くは高校中退者、大学中退者などが多いのは知っていますか?
一度挫折してしまうと、何も行動を起こさずに年齢だけ重ねてしまいいつの間にか抜け出せなくなっている人が多いんです。
内閣府の調査によると、引きこもりの多くが、不登校、学校になじめず中退した、就職活動がうまくいかなかったことが原因となっています。
不登校→高校中退→就職活動失敗→引きこもり
これは一番危惧すべき進路ですね。
このように一度社会のレールから外れてしまうと、中々一般には受け入れてもらえないのが現状です。

うぅ…そんな、それじゃあ俺はこのまま先ずっと絶望しかないのか?

そんなに落ち込むことないわ、高校中退や中卒から逆転する方法はいくらでもあるの!
高校中退からの人生逆転ステップ

へ?こんな俺でも逆転する方法あるの?

もちろん!あなたのやる気次第だけどね!
ステップ1:高卒以上の学歴を取得する

学歴…高校中退しちゃったんですけど…あはは

高校中退しても大丈夫!ちゃんと方法はあるわ
高校中退者がまず目指すべきは学歴をつけることです。高校を中退してしまった人も高卒以上の学歴を取得する方法はいくつかあります。通信制高校、高卒認定資格、定時制高校、これらのうち自分に合ったスタイルを選べば間違いないでしょう。そしてステップアップするのが最も有効な方法です。
ステップ2:高校中退者の強みを生かす

高校中退者が持つ強みってなんだと思う?

うーん、暇な時間?

正解!ずばりあり余る時間よ!
高校中退者の強みはあり余る時間です。
全日制高校へ通っていると登校時間や受験勉強などとは関係のない時間など無駄な時間が多いです。
それに対し、高校中退者はより多くの時間を持て余し、バイトをしながら通信制高校や定時制高校に通っている人もいるくらいです。
その時間を受験勉強や資格勉強に費やすことができれば、同学年の人達よりもリードすることも可能です。
高校中退者のための進路プラン
もし今あなたがやりたい職業や目標がない場合は大学進学へのプランが良いでしょう。
大学進学し卒業さえしてしまえば、その頃には高校中退していた過去なんて、かすり傷にもなりません。
大学に通いながら資格取得を目指し更なる高みを目指しましょう!
もし今現在やりたい職業があったり、家庭の事情で大学へ進学が難しいようなら資格を取得して、高校卒業後に就職を目指すのも良いと思います。
高校中退から高卒資格を取得して高卒程度の警察官などの公務員になった人もいます。
高校中退から高卒資格を取得して看護師学校に進んだ人もいます。
高校中退したからといって悲観しないでください!このように、いくらでもやり直せる道はあります。
むしろこれをチャンスだと思い、逆転し他の人を見返しましょう。

高校中退してもやり直す方法はこんなにあるのか~、少し安心したよ!あれ?でも通信制高校と高卒認定と定時制と全日制ってどれがいいんだ?

よく聞いてくれたわね!これからそれぞれの特徴を教えるわ!
ここからは高校中退、中卒になってしまった人へその後の進路や選択を上から順におすすめ順に紹介します。選択基準は挫折率の低いもの、学費、自由な勉強時間を確保しやすいものを基準にしています。
高校中退者のその後の進路おすすめランキング
おすすめ度 Sランク 通信制高校への進学

通信制高校ってなんだ?

あら?通信制高校を知らないの?まずはそこの説明から必要ね。
通信制高校とは?
高校中退者の最大の受け皿として最も有力な選択が通信制高校です。
全国各地どこでも学習可能な高等学校で、通学が少なく自由な時間を確保しやすいのが特徴です。(ちなみに通信制高校で通学することをスクーリングといいます。)
スクーリングは年20回~25回ほどが一般的で、学校によっては週3~4回通う多めの通学の通信制高校もありますので好みに合わせて学校を選びましょう。
通信制高校を卒業すると全日制の学校を卒業したのと同じく、高校卒業の資格、学歴を取得できます。
通信制高校の卒業には在籍3年と74単位の取得で卒業になる単位制です。在学中に必要な単位を修得すればいい仕組みなので、学年制のように留年などの心配はありません。
前の学校にいた時の単位を引き継ぐことも可能です。ただ単位は学年を終了したタイミングでの修得となるので、学年の途中で退学した場合はその学年度の単位は未修得となります。
通信制高校のメリット
通信制高校を1番に持ってきた理由として、不登校児でも通学が少ないため学校に通いやすく卒業しやすいこと。
卒業すれば学歴は高卒になること。
自由な時間も多く取れるため、受験勉強や資格勉強に専念できることなどが大きな魅力です。
余った時間を受験勉強に費やして同学年の学生よりリードしましょう。
通信制高校のデメリット
通信制高校は自己管理が大事になってきます。自分で取得する単位と予定をきちんと管理しましょう。
また、通学がすくないため家にこもりがちになります。
1人でモチベーションが保てない場合などの対策として、受験勉強の友達をつくるのに、受験予備校などに通うのも1つの手です。

他の皆が学校に通っている間に受験勉強に専念して逆転を目指せるわけだな!

そうなの、それは通信制高校の大きな強みね、あなたのやる気次第では難関大学への合格も可能よ!
おすすめ度 Aランク 高卒認定の取得

大学進学や専門学校への進学を目指して高卒認定資格を取得する人は多いのよ

高卒認定資格って高卒資格とは違うの?

高卒認定資格はあくまで、大学や専門学校に進学するための資格なの
高卒認定とは?
高卒認定資格は8月上旬・11月中旬の年2回に実施されます。
高卒認定資格を取得することで高校中退者でも中卒でも大学受験や専門学校への受験資格を得ることができる大学入学のための切符のようなものです。
16歳から取得可能で、取得後18歳からその効力を発揮し使用することができます。
通常、大学受験をするためには高卒資格をもっていないといけません。
ですが、高卒認定資格を取得していれば、高校卒業の資格をもっていなくても、希望の大学や専門学校などを受験することができます。
ただし、高卒認定資格を取得しても大学などへ進学し卒業しなければ、最終学歴は中卒のままなので注意が必要です。
高卒認定資格は年間5万人ほど受験者がおり、大学や、専門学校へ進学する意思のある人には人気の資格です。

高校中退のままだと大学受験ができないんだな

そうね、逆にいうと大学へ進学する気のない人にとってはあまり必要のない資格になってしまうわ。

あれ?じゃあなにか高卒に比べてメリットはあるのか?

もちろんあるわ、高卒認定は受験に受かってさえしまえば、後は受験勉強に専念できるの。
高卒認定資格のメリット
費用がかからない
学習塾などに通わず、独学で資格取得することも十分可能なので、学校に通うことなく費用がほとんどかかりません。必要経費は教材費と受験費用だけです。
浮いたお金で大学受験のための予備校の費用に費やすことが出来ますね。
受験勉強に早く取り掛かれる
通信制高校、定時制高校、全日制高校を卒業するには合計3年間と必要な単位の取得をしなければなりません。
高卒認定資格を合格し取得してしまえば残りの時間は受験勉強のみに集中できます。
学校への通学や、単位なども取得することなく、大学の受験勉強にのみ専念できるのは大きなメリットです。
例えば16歳で高卒認定を取得してしまえば、残りの2年間はみっちりと大学受験対策などの時間に費やせます。
早い段階から受験勉強に時間を使えば現役高校生との差を広げることもできるでしょう。
独学で合格可能
学習難易度は大体中学~高校1年生くらいの難易度で合格率は、40%ほどなので資格としては比較的簡単な部類に含まれます。
また高校で取得した単位などにより科目免除も受けられるため途中まで高校などに通っていた人は利用するといいでしょう。
簡単だと甘く見すぎていると痛い目を見るかもしれません。
基本的な問題で各科目100点中40点を取ればいい難易度ですが、これまで勉強を全然してこなかった人にとっては苦痛に感じるかもしれません。
僕は独学では心配だったため、高卒認定の塾に通い半年ほどで1発合格しました。ですが正直塾にいかなくても良かったと思っています。
同学年と一緒に大学受験ができる
高校編入などの場合タイミングが悪いと学年が1年遅れになる可能性もあります。
高卒認定資の場合、同学年が受験する時期までに高卒認定資格を取得しておけば、同学年と一緒のタイミングで大学受験を受けれます。
もし編入で同学年と一緒に卒業できない場合などは高卒認定資格取得も1つの手です。
高卒認定資格のデメリット
高卒認定資格を取得した後結局大学や専門学校に進まずに挫折し諦めてしまうと、最終学歴は中卒となります。そこだけは注意が必要です。
おすすめ度 Bランク 定時制高校への進学

次は定時制高校について説明するわね。
定時制高校とは?
定時制高校は全日制、通信制と同じく卒業すれば高校卒業の資格が取得できます。定時制高校には昼の部と夜の部を実施している高校があり、全日制高校が併置している場所もあります。
1日の学習時間は4時間ほどで週5回通学なので、全日制に近いライフスタイルです。
定時制高校には全日制のような学年制と通信制のような単位制の高校があります。留年などの心配のない単位制がオススメです。
定時制高校のメリット
時間に余裕がある
定時制高校の特徴は毎日学校へ通学するため、全日制高校に近いです。ですが1日4時限なので全日制よりは自由な時間があります。
昼は仕事、夜は定時制高校で学習といった人も結構いて、全日制よりは自由時間も多くその時間を勉強や仕事に費やせます。
高校ブランドを使用できる
全日制と定時制どちらも併置している学校で、定時制を卒業すればそこの全日制を卒業したと同じく、○○高校卒業と履歴書に書けます。
全日制が偏差値が高く難しいような高校の定時制に通い卒業すれば、その高校を卒業したという高校名のブランドを得ることができます。
友人をつくれる
学校ではクラスが決まっており、毎日同じクラスの仲間と共に勉強をするため同じクラスの人と仲良くなることも可能です。
定時制高校の学生はいろんな人が入学します。
不登校になってしまった人、社会人で高卒の資格を取ろうとする人、非行で学校を退学になった人、様々です。
同じタイプの人であれば苦しみも共感でき仲良くなれるかもしれません。
定時制高校のデメリット
卒業時期が遅れてしまう
定時制高校への編入の場合は、途中退学した学年からやり直す必要があるので、卒業時期は同学年の友達や学生より遅れてしまいます。
卒業率があまり良くない
定時制高校の卒業率は公立高校の場合60%、私立高校の場合80%ほどです。校風が合わなかったり、通学を苦に途中退学してしまう人も多いので、卒業までの根気が必要です。
特に公立の場合は学費や私立より安いですが中退してしまう人が多いので、お金の面だけでなくサポート体制を調べたほうが良いでしょう。
1度辞めてしまっているので、何故辞めてしまったのか?週5日毎日通学して卒業できそうか?学校の雰囲気などもよく調べて編入を決めましょう。

定時制高校は全日制より拘束されないし、バイトもできるのかー。

働きながら通っている人も多いわ、だけど本業をおろそかにするのはオススメしないよ。学業と仕事の両立は思っているより難しいの、それが原因で中退してしまう人も多いから注意してね。

それじゃ本末転倒だな、進学が目標なら気をつけないといけないな。
おすすめ度 Cランク 全日制高校を再受験

最後は稀なケースだけど全日制の高校を再受験する人もいるわ。

再受験…大変そうだな…。

そうね、再受験も大変だしもう1度高校生活をやり直すのも勇気が必要ね。この場合のケースはその高校でしかできない特別なことがある場合に入学する人が多いわ
全日制高校を再受験する
高校を中退した方の中には稀ですがもう一度、別の全日制高校へ入学し直す人もいます。高校を途中退学した人のほとんどは通信制高校、高卒認定、定時制高校の道を選びます。
全日制高校へ再入学する人はその学校で学びたいなにかがある場合です。
例えば全国には専門技術を学ぶ全日高校が数多くあります。自分の将来就きたい職業や目標が明確に決まっていて、その学校でしか学べないものがある場合に全日制高校への再入学します。
ですが、再入学は再受験の問題や、卒業時期が遅れる問題、一緒に学ぶクラスが全員年下になるなど様々な問題があります。卒業するには覚悟と勇気が必要です。
全日制でしか学べない分野がある!という人以外は先に紹介した3つから選択することをオススメします。
全日制か通信制か高卒認定資格か定時制かなどといったことは高校を卒業し、大学や専門学校などに進学すればどれも大差ありませんので気にする必要はありません。
まとめ

どう?進むべき進路は決まった?

俺は高卒資格取得と大学受験どっちも目指したいから通いやすそうな通信制高校かな。

自分の進路と目標が決まったら夢に向かって前進よ!
以上が高校中退者が選ぶべき進路選択でした。私自身は昔高卒認定を選んだんですが、今現在この中で1つだけ選ぶとすれば間違いなく通信制高校でしょう。
理由はまず第一に高卒資格が取得できること。
これはとても大事です。大学に進学して、大学を中退してしまう人も中にはいます。
高卒認定の場合、大学を中退してしまうと中卒となってしまいますが、高校卒業しておけば、最終学歴は高卒となります。

俺はもう中退なんかしないぞ!
第二の理由に通信制高校は登校日数が少ないので無理なく卒業できるからです。
私にとって学校という空間で毎日過ごすのはとても苦痛でした。
先生の説明をきいても分からないことが多くて自分で学習したほうが効率的に学習できました。
通信制高校は通学が少ないので無理する必要はないですし、その分受験勉強に専念できるのでまさにベストな選択肢です!
最後に
人それぞれ向き不向きがあるのでどの選択を選ぶかはあなた次第です。
失敗を繰り返さないためにもどの進路を選ぶかは良く考えて選びましょう。
特に学校選びは重要です、まずはお近くの通信制高校や定時制高校のパンフレットなどを取り寄せて下調べしてみましょう!
以下から住んでいる地域通信制高校のパンフレットをまとめて無料で取り寄せることができます。
親御さんへ
僕自身、高校生の頃中退してからはずっとふさぎ込んでやる気も何もない無気力な状態でした。高校中退した時点でもう自分の人生は終わったと思っていました。そんな中でも母親と父親が色々な情報を得て僕に手を差し伸べてくれました。持つべきものはやっぱり親です。
今はお子さんがふさぎ込んで昔の僕みたいになにも出来ない状態かもしれません。でも親の皆さんが手を差し伸べることで、必ずお子さんもやる気を取り戻しまたやり直せることができます!中退しても道はまだまだ無限に広がっていますしやり直しどころか逆転も可能な年齢ですので悲観しないでください。
まずはお子さんに進む道を示してあげてください。学校のパンフレットなどを差し出してみてお子さんが興味を示す進路をみつけてあげるといいでしょう。
お近くの通信制高校のパンフレットはこちらからネットで簡単に一括無料で請求できます。是非取り寄せて比較してみてください。
定時制高校などはこのような一括資料請求などのサービスがないので希望の各学校に問い合わせてみると親切に案内してくれると思います。

【自己紹介】
当ブログ運営者。不登校サポーター。私自身、高校時代に周りと馴染めず苦労し、中退してしまった経験があります。その後、高卒認定試験を受け再出発し、大学へ進学しました。そんな自分が経験したことを元に、同じように進路に悩んでいる人親御さんに役立つ情報を提供しています
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