「不登校」と聞くと、学校に行きたくない子どもだけの問題だと思われがちですが、実は家庭や親の影響も大きいんです。家庭環境や親の態度が子どもの心に与える影響は想像以上に深刻で、不登校の原因になってしまうこともあります。この記事では、不登校になりやすい家庭や親の特徴と、その改善方法について紹介します。
不登校は母親が原因?

Q.不登校は母親の責任ですか?
不登校の原因は一概に母親が悪いというわけではありません。不登校になる要因は様々ですし、家庭だけでなく、子供の性格、学校や友人関係などさまざまな要素が絡み合っています。
しかし、母親は子どもにとって最も身近で影響力のある存在であるのも事実です。そのため、母親が適切な対応をすることで、不登校の予防や解決に大きく貢献できるということです。
不登校の子どもを持つ母親は、子どものことを心配して焦ったり、自分を責めたりすることがあります。しかし、それでは子どもにとっても良くありません。母親は、まずは冷静になって、子どもの気持ちを聞いてあげることが大切です。そして、子どもに対して愛情や信頼を示し、自分の味方であることを伝えましょう。
また、子どもに対して過干渉や過保護にならず、適度なサポートを心がけましょう。親が過干渉や過保護になってしまうと子供の自立心が育ちにくくなるので注意が必要です。
不登校になりやすい家庭や親の特徴

不登校は家庭の問題?
不登校になりやすい家庭というのは少なからず存在します。というのも不登校の子供の相談に来る方は家庭に問題を抱えている特徴や傾向があるからです。
家庭や親の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 過干渉や過保護な親
- 無関心や無責任な親
- 暴力や虐待がある家庭
- 離婚や再婚などの家族構成の変化
- 貧困や借金などの経済的困難
- 親の仕事や趣味に振り回される子ども
子供に過干渉や過保護な家庭
これらの家庭や親は、子どもに対して適切な愛情や信頼を与えられず、子どもの自己肯定感や自立心を低下させます。また、子どもに対して過度な期待や圧力をかけたり、学校に対して否定的な態度を示したりすることで、子どもが学校に行きたくなくなる可能性が高まります。
過干渉や過保護な親は、子どもの自由を奪ったり、自分の思い通りにしようとしたりします。子どもは自分で考えたり決めたりする機会を失い、自信を持てなくなります。また、親が子どもの代わりに学校と交渉したり、問題を解決したりすることで、子どもは学校に頼らずに済むと思うようになります。
子供に対して無関心や無責任な家庭
子どものことを放置したり、興味を示さなかったりします。子どもは愛されていないと感じたり、自分は価値がないと思ったりします。また、親が子どもの学業や進路に関心を持たず、励ましやアドバイスをしないことで、子どもは学校に行く意味を見出せなくなります。
暴力や虐待がある家庭
子どもの心身に深刻なダメージを与えます。子どもは恐怖や痛みを感じたり、自分を責めたりします。また、親が子どもを学校に行かせなかったり、学校に行くことを妨害したりすることで、子どもは学校に行けなくなります。
離婚や再婚などの家族構成の変化
離婚など家族構成が変化することは子どもにとって大きなストレスになります。子どもは親の離別や新しい家族の出現に戸惑ったり、不安になったりします。また、親が子どもの気持ちを無視したり、新しい家族との関係に悩んだりすることで、子どもは孤立感や居場所のなさを感じます。
貧困や借金などの経済的困難のある家庭
子どもの生活や教育に影響します。子どもは食事や衣服などの基本的なニーズが満たされなかったり、学費や塾代などの教育費が払えなかったりします。また、親が子どもに金銭的な負担をかけたり、経済的な不安を抱え込んだりすることで、子どもは罪悪感や劣等感を抱きます。
親の仕事や趣味に振り回される家庭
親の都合に合わせて生活しなければならないことが多くなります。子どもは引っ越しや転校を繰り返したり、親と一緒にいられる時間が少なくなったりします。また、親が子どもの趣味や夢を否定したり、自分の思い通りにしようとしたりすることで、子どもは自分の意志や個性を失います。
これらの特徴を持つ家庭、家庭環境に何かしら問題を抱えた中で育つ子供は精神的にも不安定になりますし、それが原因で引きこもったり不登校になったりするケースが多いです。
これらの特徴があるからといって、必ずしも不登校になるわけではありませんし、逆にこれらの特徴がないからといって不登校にならないわけでもありませんが注意しておくことに越したことはありません。
不登校にはさまざまな要因が絡み合っています。しかし、家庭や親は子どもにとって最も身近で影響力のある存在です。そのため、家庭や親が適切な対応をすることで、不登校の予防や解決に大きく貢献できるということです。
兄弟で不登校に…一体なぜ?

兄弟2人とも不登校になるのは何が原因でしょう?
兄弟で不登校になる場合は、兄弟間の関係性や競争心が影響している可能性があります。例えば、兄弟の一方が優秀であったり、親から特別扱いされたりすると、他方が劣等感や孤立感を抱くことがあります。
また、兄弟間でトラブルが多かったり、仲がかったりすると、互いに支え合うことができず、学校に行く気力を失うことがあります。
また兄弟の片方が不登校であるとその家庭では「それが当たり前」という認識になり、不登校でなかった子供が急に学校にいかなくなるというケースもあります。
「弟が学校にいってないのは甘えだ!ずるい!」「僕も学校を休む」となってしまうんですね。
兄弟で不登校になる場合は、親の対応が重要です。親は兄弟の一方だけに注目したり、偏ったりしないように気をつけましょう。また、兄弟の個性や能力を認めて、それぞれに合った教育や指導をしましょう。
そして、兄弟の仲を良くするために、家族で楽しめる時間や活動を増やしましょう。兄弟はライバルでもありますが、味方でもあります。親が兄弟の関係をサポートすることで、不登校の予防や解決に役立ちます。
ダメな母親の特徴は?
ダメな母親とは、子どもに対して愛情を示さなかったり、過干渉だったり、無関心だったりする母親です。ダメな母親は、子どもの気持ちを理解しようとせず、自分の都合や価値観で子どもを扱います。
ダメな母親は、子どもに対して罵倒したり、暴力を振るったり、無視したりすることで、子どもの心を傷つけます。ダメな母親は、子どもに対して適切な教育や指導をしなかったり、学校への関心を示さなかったりすることで、子どもが学校に行きたくなくなる原因を作ります。
少なくともこの記事を読んでいる親御さんはダメな親ではないと思います。お子さんのことを考え悩み考えている時点でいい親御さんだと思います。
良い母親の特徴は?
良い母親とは、子どもに対して愛情を示し、尊重し、信頼する母親です。良い母親は、子どもの気持ちを聞き、理解し、受け入れます。
良い母親は、子どもに対して励ましやほめ言葉をかけることで、子どもの自己肯定感や自立心を高めます。
良い母親は、子どもに対して適度な自由と責任を与えることで、子どもの自己決定力や問題解決力を育てます。子どもに対してそれぞれの個性に合った適切な教育や指導をすることで、子どもの学習や成長をサポートします。
まとめ
不登校になりやすい家庭や親の特徴と改善方法について紹介しました。不登校は子どもの心の健康に深刻な影響を与える問題ですが、家庭や親が適切な対応をすることで、子どもが学校に行きたいと思う気持ちを取り戻すことができます。子どもの気持ちを聞き、受け入れ、信頼し、自立させることが、不登校の予防や解決につながります。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

【自己紹介】
当ブログ運営者。不登校サポーター。私自身、高校時代に周りと馴染めず苦労し、中退してしまった経験があります。その後、高卒認定試験を受け再出発し、大学へ進学しました。そんな自分が経験したことを元に、同じように進路に悩んでいる人親御さんに役立つ情報を提供しています
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