高校中退した場合、就職やバイトの面接で中退理由を聞かれたらどう答えればいいのか?
そもそも、企業や面接者側はどう思っているんだろう?
どうも、ゆうまです!僕自身、高校中退後この問題にはとても悩みました。
同じような悩みを持っている人が多くいると思うので、今回は高校中退者が他の人より好印象を与える為の面接のコツについてお話します。
本題に入る前に言っておかなくてはならないのは、高校中退を理由に就職を避けることだけはしないでくださいね!
高校中退は就職に不利?


高校中退ってやっぱり就職で不利なのかなぁ…

たしかに、事実だけ見ればマイナスね、でも理由次第では有利にもなるのよ。
高校中退のマイナスイメージは大きいです。
高校を中退する人は稀で、内閣府の調べによると98%は高校へ進学し卒業します。
なので、高校中退者はなにか問題があるんじゃないか?と企業はそういった目で見てきます。
高校中退者への具体的なイメージは以下のようなものになります。
企業側の高校中退のイメージ
- 仕事をすぐ辞めるんじゃないか?
- 職場で人間関係がうまくいかないんじゃないか?
- 仕事でなにか問題を起こすんじゃないか?
「高校中退=挫折」というイメージが強く、多くの面接官は採用するのに不安を感じます。
ですが、落ち込む必要はありません。高校中退者でも就職している人は多くいます!
高校中退というマイナスのイメージをプラスに持っていくことが出来れば、印象は大きく変わり他の人より良い印象を与える事ができます。
アルバイトの面接で不安になってる方へ

本題に入る前に、アルバイトの面接で中退理由を聞かれた場合どうしよう・・・?という方へお伝えすることがあります。それ以外の方は読み飛ばしてください(笑)
これからお教えする対策はアルバイト、就職どちらにも使えるものですが、アルバイトの場合はそこまで深く気負わなくても大丈夫です。
アルバイトの場合必要なのは「元気さ」だったり、「その場所でバイトをしたい熱意」をアピールです。
場所にもよりますが、バイト募集に関しては学歴の傷よりも人柄を見る傾向にあります。
それでなくても、人手不足のバイト先は沢山あります。
極端な例ですが、バイト志望理由が「お金が欲しいから」で受かってしまう所もあるほどです。(良い子は真似しないでくださいね 笑)
基本的にアルバイトはあまり深く「中退」を気にせずとも大丈夫です。
リラックスして面接に挑みましょう!初めてのバイトで不安な方もいると思うので先に説明致しました。
それでは本題に入っていきます。
バイトで面接を受ける際の服装
バイトの面接では、服装によって第一印象が変わります。服装は、その人の人柄や仕事への姿勢を表すものです。バイトの面接で服装に気をつけるべきポイントは以下の通りです。
- 清潔感とさわやかさを重視する
- 業種や職種に合わせて服装を選ぶ
- 髪型やメイク、アクセサリーなども控えめにする
- デニムやTシャツなどカジュアルすぎる服装は避ける
- スーツは必要ないが、襟付きのシャツやブラウスなどきちんとした服装をする
具体的な服装の例は、男女別に以下のようになります。
男性の服装
- 髪型は清潔感のあるもので、前髪が目にかからないようにする。茶髪や長髪はNGの職場もあるので注意する。
- 上半身は無地または淡い柄のシャツやポロシャツなど襟付きのものを選ぶ。営業職などではスーツが望ましい。
- 下半身はコットンパンツやスラックスなどきれいめのパンツを選ぶ。デニムは色が褪せていないものであれば可。
- 足元は革靴やローファーなどきちんとした靴を選ぶ。販売や飲食などではスニーカーでも可。
- カバンは履歴書や筆記用具が入る大きさのショルダータイプなど。色は黒や紺、茶など無難なものを選ぶ。
女性の服装
- 髪型は清潔感のあるもので、肩につく場合はまとめる。茶髪や長髪はNGの職場もあるので注意する。
- メイクはナチュラルメイクで、アパレルやコスメ販売などではブランドのテイストに合わせる。
- 上半身は無地または淡い柄のブラウスやシャツ、きれいめニットなどを選ぶ。
- 下半身はコットンパンツやスカートなどきれいめのものを選ぶ。短すぎないようにする。
- 足元は革靴やパンプスなどきちんとした靴を選ぶ。私服OKのバイトではブーツやスニーカーでも可。
- カバンは履歴書や筆記用具が入る大きさのショルダータイプなど。色は黒や紺、茶など無難なものを選ぶ。
以下の動画がとても参考になります。
高校中退の理由を面接で聞かれたときの対策

ここからは具体的に高校中退理由を聞かれた場合の一気に印象が良くなる答え方のコツをお教えします。
といっても、高校中退理由は人それぞれですから、自分の高校中退理由に照らし合わせて使ってください。
マイナスイメージをプラスに変えるストーリー
まず、高校中退理由を説明する上で避けなくてはならないのは、マイナスイメージのまま終わってしまうことです。
ただ、高校中退した理由だけの説明はアウトです。悪印象しか与えません。
なので、高校中退のイメージをプラスに変える説明が必要です。
挫折と復活の差が大きければ大きいほど印象に残りますし、感動を与えられます。
例えば、映画や漫画の主人公もストーリーの中で一度挫折しそこから復活するパターンが多いですよね?これは人に印象や感動をより強く与える為です。
中退者は挫折という点では他より際立っているので、そこから後はプラスに変えるストーリーを組み立てましょう。(嘘はダメです)
中退理由のストーリーの組み立て方
①高校中退した理由(マイナスイメージ)
↓
②高校中退で味わった挫折や後悔
↓
③高校中退してその後学んだ事や取り組んだこと、そこから得たもの(プラスのイメージ)
↓
④なので、こういった経験を活かしたい(おまけ)
経験を活かして会社でこういったことをしたい!までいけると、とても良いですが、プラスのイメージまででも十分です。
以上の組み立て方を意識しながら、自分の経験と照らし合わせて作成してみてください。
その際、面接官に突っ込まれそうなポイントをチェックするためにも一度文字にするのがコツです、メモ帳やスマホのメモ機能などで書き出しましょう。
質問や指摘を受けそうな箇所はあらかじめ想定し答えられるようにしておきましょう。
具体例
具体例を1つだけ、お教えします。といってもあまり具体例を参考にするのはオススメできません。嘘っぽくなってしまうからです。
自分で経験した挫折や努力をストーリー仕立てで組み立てましょう。面接官に伝わる熱が圧倒的に違います。
具体例
私は、学校の校風や雰囲気が合わずどんどん休みがちになり高校を中退してしまいました。当時は、それが最良の選択だと思っていました。
しかし、それは間違っていました。高校中退後は激しい後悔と挫折感に襲われました。高校では高校でしか経験でしか学べない経験や学びがあると気づきました。
周りの人達は成長していってるのに自分は何やってるんだろう?そんな思いが湧きあがり私は大学進学(専門学校、資格など)を目指すため勉強を始めました。
勉強だけではなく、人間関係や仕事について学ぶため○○のアルバイト(ボランティアなど)をしました。大変な事も沢山ありましたが、そこで様々な事を学ぶことができました。
当初は挫折や後悔はありましたが、その後、培った経験は自分の自信となっており、現在は高校中退した事は後悔しておりません。むしろ私の人生の大切な一部分となりました。
以上はざっと今思いついた事をストーリー仕立てに簡単に作ってみたものです。
大事なポイントは以下の3つです。
①マイナスの経験が最終的にプラスになったことをアピールすること。
②仕事辞めそう、人間関係うまくいかなそう、仕事で問題起こしそう、3つのイメージを無くす事
③いいわけっぽくならないこと、反省と後悔の後それを糧として頑張った事をアピール
とくに陥りがちなポイントとして気を付けなければならないのが「いいわけ」っぽくなってしまう事。
雇用する側は「いいわけ」が大嫌いです!
仕事でミスした人がいいわけばかりする人だったら印象悪いですよね?
面接で中退の理由を述べる場合は「いいわけ」っぽくなってしまわないよう注意しましょう。
高校中退は履歴書に書かなきゃダメ?

中退は書かなきゃダメ、中退理由は書かなくてOK
高校中退についてはキチンと履歴書に書かなければなりません。
○○高等学校中途退学
○○専門学校入学とかこういったやつですね。
でないと学歴詐称になってしまいます。
では、中退理由は書くべきかどうかですが、これは書かなくてもOKです。それよりは、自分の長所やアピールポイントなどを優先して書きましょう。
面接で理由を聞かれたときに答えられる練習をしておきましょう。
中退理由を履歴書に書くメリット
中退理由を履歴書に書くメリットとしては、履歴書に予め書いておくことで面接で理由を聞かれなくなる可能性があがります。
中退理由を履歴書に書くデメリット
中退理由を履歴書に書いてしまうと、他の自分のアピールポイントが減ってしまいます。
また、履歴書にあらかじめ中退理由を書くと、いいわけっぽくなるので注意が必要です。
高校中退の主な理由


他の中退者ってどんな理由で高校辞めたんだろ?
高校中退は様々ですが、自分だけじゃなく他の人はどういった理由で中退してしまったか気になりませんか?
また、高校中退したけど、自分でもなんで高校中退したのかいまいち言葉にできない人っていると思います。
なので、主な高校中退理由をまとめてみました。内閣府調べのアンケート調査結果になります。
高校中退理由
- 学校生活不適応(馴染めなかった、無気力、勉強に興味がわかない)
- 進路変更
- 病気、けがなど
- 経済的理由
- 家庭の事情
- 問題行動(NG理由)
- 学業不振(NG理由)
上記が主な高校中退理由となっています。
中でもNG理由と記載した問題行動や学業不振などはイメージも良くないため、面接理由に使うのはやめておいたほうがいいでしょう。
バイトで聞かれたらどうする?高校中退理由の例文
パターン1:家庭の事情で高校中退した場合
私は家庭の事情で高校を中退しました。父親が病気になり、母親と一緒に家計を支える必要があったからです。高校を中退したことはとても残念でしたが、家族のために働くことはやりがいがありました。アルバイトを通して、自分の興味のある分野についても勉強したいと思っています。高校を中退したからこそ、社会で必要なスキルや知識を身につけたいです。
パターン2:経済的な理由で高校中退した場合
私は経済的な理由で高校を中退しました。両親が離婚し、母親と二人暮らしになりましたが、母親の収入だけでは生活が苦しくなりました。そこで、私は自分の学費や生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。高校を中退したことは悔やまれましたが、これからはアルバイトを通して人と関わることや責任感を身に着け学びたいと思っています。高校を中退したことをチャンスと思い、アルバイトを通して自立心や協調性を養っていきたいです。
パターン3:病気やケガで高校中退した場合
私は病気やケガで高校を中退しました。高校1年生の時に交通事故に遭い、長期間入院することになりました。その後もリハビリや通院が必要で、学業に追いつくことができませんでした。高校を中退したことは辛かったですが、病気やケガから回復する過程で、自分の弱さや強さに気づくことができました。高校を中退したからこそ、自分の可能性や目標を見つけることができたと思います。
パターン4:進路変更で高校中退した場合
私は進路変更で高校を中退しました。高校に入学した時は進学するつもりでしたが、自分の将来について考えるうちに、専門的な技術や知識を身につけたいと思うようになりました。そこで、私は専門学校に進むために高校を中退しました。高校を中退することは勇気がいりましたが、今はその技術を学びならが専門学校へ向けての勉強も同時に頑張っています。
パターン5:学校への不適応で高校中退した場合
私は学校に馴染めず高校を中退しました。高校に入学してから、自分とは合わない環境にストレスを感じるようになりました。学校に行くことが苦しくなり、やがて不登校になりました。高校を中退したことは自分の責任です、しかし高校を中退してからは私はやりたいことを見つけその目標に向かって日々頑張っています。現在は日々自分の目標に向けて勉強しています。高校を中退したからこそ、自分のやりたいことや得意なことを見つけることができたと思っています。
高校中退後のみんなの進路


高校中退後、どんな経験や進路を経てみんな就職するんだ?
高校中退後みんながどんな道に進むのかをまとめてみました。
高校中退後の進路
- 通信制高校、定時制高校を卒業後就職、大学進学
- 高卒認定を取得し大学進学
- 大学へ進学し就職
- 専門学校へ進学し就職
- アルバイトをしている
多くの人は通信制高校や定時制高校へ進路を変更し高校は卒業しているようですね。
また、大学進学や専門学校への進学をしている人もいます。
中退理由のストーリーを作る上でも中退後の進路はとても大事になってきます。
もし、これを読んでいる人の中で高校を中退したばかりの人はそれを踏まえた上で次の進路選択を考えてみてください。
まとめ

もう1度簡単に復習すると、高校中退理由を答える上での大切なコツはストーリーをつくり挫折からの復活を見せる事です。
マイナスからプラスにイメージを持っていくことで挫折を経験したことのない人たちより、強く好印象を与えることができます。
ありがちなのが、中退した事実と理由だけを告げて、マイナスのイメージのまま終わってしまう事です。
今まで、事実だけしか答えなかった人などはこれを機にもう1度面接官に聞かれた時のために対策を立てておきましょう。
また冒頭でいった通り、気をつけないといけないのが、高校中退を理由に面接を避けてしまうことです。
資格を取得するためだったり、学びを得るためなどプラスのイメージのための段階のためならいいんですが、面接が怖いからという理由で就活を避けてばかりいると、状況は悪化する一方です。
時間を無駄にして自分の首を絞めることにならないよう気を付けましょう。
また挫折したばかりのステージにいる人はどのような復活へのルート、つまりは進路を選ぶかじっくり考えると良いですよ。
自分のやりたいことをじっくり見つけましょう。

【自己紹介】
当ブログ運営者。不登校サポーター。私自身、高校時代に周りと馴染めず苦労し、中退してしまった経験があります。その後、高卒認定試験を受け再出発し、大学へ進学しました。そんな自分が経験したことを元に、同じように進路に悩んでいる人親御さんに役立つ情報を提供しています
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